日銀が利上げを決めた金曜日、銀行株はそろって下げました。「金利の追い風が株価に効かない」現象を、この1週間で3回観測しています。
今週のマーケット振り返り
日経平均は先週末比 +1,007.61円(+1.57%)の65,018.95円、TOPIXは +62.84pt(+1.56%)の4,091.14 で今週を終えました。米FOMCと日銀会合という大きなイベントを2つ通過し、AI・半導体とバリューの間で資金の向かう先が1日おきに入れ替わり続けた週でした。
- 月(9/14): 日経平均は-0.81%で続落しましたが、東証プライムの8割近い銘柄が値上がりしていました。OpenAIのCEOが2026年のIPO見送りを表明したことを材料に、ソフトバンクグループとキオクシアHDの2銘柄が大きく売られ、指数だけを押し下げた日でした。保有していたSBI HDを売却し、他のウォッチ銘柄の買い付け原資に充てました。
- 火(9/15): 日本の長期金利がサイクル最高値を更新しましたが、その日に銀行株が下落するという、金利上昇が追い風にならない現象が観測されました。この週末にFOMC・日銀会合を控える形での動きです。
- 水〜木(9/16〜9/17): 水曜は後場に買いが強まり高値引けで反発。木曜には米FOMCが利上げを決定し、半導体株が世界的に買われる流れに転換しました。保有する東京計器が、証券会社のレーティング引き上げを材料に大きく上昇しました。
- 金(9/18): 日銀が政策金利を1.25%へ引き上げることを決定しました。それでも円安が進み、海外短期筋の先物買いも加わって日経平均は大きく上昇しましたが、値下がり銘柄数は値上がりの約2倍で、指数の見た目ほど中身は強くなかったのかもしれません。銀行株は利上げ決定日にもかかわらず軒並み下落しました。
私のポートフォリオ
| 銘柄(証券コード) | 損益率 | 前週比 |
|---|---|---|
| イオレ(2334) | +23.55% | +2.94pt |
| 日清紡HD(3105) | +121.41% | +18.23pt |
| 三菱重工業(7011) | +3.08% | +4.62pt |
| ひろぎんHD(7337) | +61.73% | +2.66pt |
| 東京計器(7721) | +8.03% | +12.41pt |
| 中央自動車工業(8117) | +2.67% | +4.59pt |
| 三菱UFJ FG(8306) | +19.04% | -1.35pt |
| NTT(9432) | +16.57% | +1.05pt |
今週のポートフォリオ全体:合計損益率 +24.80%(前週比 +8.07pt)
※保有株数・取得単価・評価額(円)は非公開
保有銘柄の値動き(直近4ヶ月・日足)
イオレ(2334)|損益率 +23.55%/前週比 +2.94pt

大きな新規開示はなく、グロース市場全体の値動きに連動して一進一退でした。
日清紡HD(3105)|損益率 +121.41%/前週比 +18.23pt

新規の適時開示がない中で週半ばに大きく買われ、含み益は120%を超えました。電機・電線セクターへの資金流入や、先週の上方修正の織り込み直しが背景にあるのかもしれません。
三菱重工業(7011)|損益率 +3.08%/前週比 +4.62pt

週後半、防衛関連への物色人気を背景に大きく買われ、損切ラインまでの余裕も大きく回復しました。
ひろぎんHD(7337)|損益率 +61.73%/前週比 +2.66pt

金利上昇が銀行株の追い風になりにくい週でしたが、保有する銀行株の中では相対的に底堅く推移しました。
東京計器(7721)|損益率 +8.03%/前週比 +12.41pt

証券会社が投資判断を継続のうえ目標株価を引き上げたことを材料に、週半ばに大きく上昇しました。損切ラインは据え置いています。
中央自動車工業(8117)|損益率 +2.67%/前週比 +4.59pt

大きな材料はなく、緩やかな上昇基調が続きました。
三菱UFJ FG(8306)|損益率 +19.04%/前週比 -1.35pt

日銀が利上げを決定した当日を含めて軟調に推移し、金利上昇という追い風が効きにくい状態が続いています。
NTT(9432)|損益率 +16.57%/前週比 +1.05pt

大きな材料はなく、保有銘柄の中では相対的に落ち着いた値動きに終始しました。
今週の売買記録
- 買い:なし
- 売り:SBI HD(8473)を9/14に売却しました。他のウォッチ銘柄の買い付け原資を作る目的で、想定していた指値水準よりも有利な価格で約定しました。確定損益は+10.74%でした。
気になっている銘柄
- KeePer技研(6036): 株式分割の発表がきっかけで記録に加えました。分割自体は価値を増やしませんが、同じ開示に入っていた実質増配(普通配当の引き上げ)のほうが本質的な変化だと捉えています。次は、9月・10月の月次で来店台数が平均単価頼みの伸びから脱するかを確認したいと思っています。
- 日本一ソフトウェア(3851): レビュー期限が到来し、通期予想を下げた理由を開示原本まで遡って確認しました。売上は据え置きのまま利益だけが下がっており、下期に費用を先行投入している可能性が高いと考えています。温度を一段階下げ、次のレビューは上期決算発表のタイミングに設定しました。
今週の振り返り
今週は日米の金融政策イベントを2つ通過しましたが、どちらも「利下げ」とは真逆の結果で、銀行株保有の前提である「下げたら買うが、利下げが囁かれ始めたら利確を検討する」という方針を崩す材料は出ていません。一方で、金利上昇という追い風が株価に効かない場面が今週だけで複数回観測されており、これは仮説の誤りというよりも、天井のタイミングを見極める難しさとして記録しておきたいと思います。
半導体を1銘柄も保有していない構成は、週の前半は追い風、日銀の決定日は向かい風となり、方向感のない1週間でした。週の後半に大きく上げた防衛関連2銘柄は、保有全体に占める比率がかなり高い水準まで来ており、これは狙って組んだポジションサイジングではなく値動きの結果です。比率としては意識しておく必要があると考えています。
来週の注目点
- 経済イベント:9/19〜9/23は5連休で市場は休場です。9/24の取引再開後、日銀の利上げ決定に対する銀行株の反応が5連休を挟んでどう変わるかに注目しています
- 注目銘柄・材料:東京計器・三菱重工業の防衛関連2銘柄の値動きが続くか。イオレの逆指値の期限が9/28に迫っているため、5連休明けの対応も注目しています
※本記事は投資の勧誘ではありません。

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