2025年5月第2週の日経平均株価は、米国のリスク後退や円安の追い風を受けて大きく上昇。心理的節目となる3万7000円を上抜け、3月末以来となる3万7500円台を回復しました。
目次
日経平均の週間推移
今週の日経平均は以下のように推移しました。
日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 前日比 |
---|---|---|---|---|---|
5月9日(金) | 37,332.57 | 37,557.41 | 37,219.03 | 37,503.33 | +574.70 |
5月8日(木) | 36,863.38 | 36,977.35 | 36,606.71 | 36,928.63 | +148.97 |
5月7日(水) | 36,903.66 | 36,942.38 | 36,731.39 | 36,779.66 | -51.03 |
※5月5〜6日は祝日のため休場。
週初はやや軟調なスタートとなったものの、後半にかけて一気に上昇。特に9日(金)は前日比574円高と大幅に値を伸ばし、終値は37,503円33銭となりました。
上昇の背景と材料
今週の相場を支えた主な材料は以下の通りです。
- 米国の関税政策への懸念後退:対中関税引き下げの検討が報じられ、米株が上昇。これを受けて日本株にも買いが波及しました。
- 円安の進行:1ドル=155円台と円安が進み、トヨタやホンダなど輸出関連株に買いが集まりました。
- 海外投資家の先物買い:リスクオン姿勢が強まり、先物市場でも活発な買いが入りました。
- TOPIXの連騰記録更新:東証株価指数(TOPIX)は11日続伸と、2017年以来の記録的な連騰を見せています。
業種・銘柄別の動き
上昇が目立った銘柄・業種
- 親子上場解消関連:NTTや三菱商事が上昇。
- 自動車株:トヨタ、ホンダなどが円安を背景に買われました。
下落した銘柄・業種
- 医薬品株:中外製薬、第一三共などが売られました。
- 決算発表後の反応:三菱重工や三井不動産は決算内容を受けて下落。
売買動向
- 東証プライム市場の売買代金:約5.7兆円と高水準。
- 売買高:26億株超。
- 値上がり銘柄の割合:全体の約8割に達し、幅広い銘柄に買いが入ったことがわかります。
まとめ:堅調な相場に回復の兆し
今週の日経平均株価は、米国発のリスク低下や為替の追い風を受けて力強く上昇。終値で3万7500円台を回復するなど、投資家心理の改善がうかがえます。
来週以降は、引き続き為替動向や米国経済指標、国内企業の決算などが注目される展開となりそうです。
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