はじめに
私はもともと、8年間ほどFX(外国為替証拠金取引)を中心にトレードしていました。
株もやってはいましたが、当時は少額で始められるFXの方が魅力的に感じていたんです。
しかも、株のように決算情報や業績をチェックしなくても、チャートだけで判断できる点も性に合っていると思っていました。
大学生の頃からFXを始め、資金を溶かしては追加し、勝てないので手法を変えてまた溶かして……。高額なセミナーに参加したこともありますが、結果は出ませんでした。
社会人になり、少しずつ貯金も増えてきたことで、「もう勝てないFXは諦めよう」と思い、再び株式投資に目を向けることに。
実は、株自体は大学1年生の頃に少しだけやっていて、10万円以内で買える銘柄を探して売買していました。
初めて買ったのはスカイマークで、100株で2万円ほどの利益が出た記憶があります(その後、同社は上場廃止→再上場していますね)。
もっと儲けたいという思いでFXにのめり込んだのが、ある意味の“落とし穴”でした。
でも、あの長い負け続けた期間があったからこそ、今の慎重な投資スタイルに繋がっているとも思っています。
正直、今でも「FXで勝ててる人って詐欺師じゃないの?」と思うほどです(←完全に嫉妬です、すみません笑)。
自分に合った投資スタイルとの出会い
本格的に株をやろうと思っていたとき、ある書籍との出会いが自分の転機になりました。
それが、
『忙しい人でも1日10分から始められる 3年で3人の「シン億り人」を誕生させたガチ投資術』という本です。
「短期間で億り人になれるの!?すごっ!」という軽いノリで購入したのですが(笑)、
中身はかなり本格的で、成長株投資の名著であるウィリアム・オニールの手法がベースになっていました。
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とくに印象的だったのが、
“新高値ブレイクした銘柄には、その企業に何かしらの大きな変化が起きている”
という考え方。
「これ、めちゃくちゃ理にかなってる」と感じた私は、この本を参考に銘柄を選んでみることにしました。
その結果、ジャパンエンジンコーポレーション(6016)でいきなり株価が5.7倍になる大成功を経験。
最高値で売れたわけではありませんが、このスタイルに確かな可能性を感じました。
売買ルールと成功・失敗から学んだこと
■ 売買の判断基準は「日足×新高値×業績チェック」
私の売買判断は、日足チャートで新高値をブレイクした銘柄に注目します。
ただし、チャートだけを見て買うわけではありません。
新高値更新=上がる理由があるはずなので、必ず業績や企業の変化をチェックします。
具体的には以下の3点です:
- 売上高が直近3年で年5%以上成長しているか
- 営業利益が10%以上伸びているか
- 企業に何か明確なポジティブな変化(新規事業、材料、需要変化など)があるか
これらをクリアした銘柄だけを対象にして売買をしています。
■ エントリーとエグジットのルール
- 買いタイミング: 新高値を超えた日の終値 or 翌日の寄り付きでエントリー
- 損切り: 買値から8%下落した時点で即撤退
- 利確: チャートが崩れたと感じた時(移動平均割れ、出来高減少など)
損切りは多いですが、ギャンブル的なトレードは一切しません。
損切りをルールとして徹底することで、精神的にも安定して売買できるようになりました。
これから始める人へのアドバイス・心構え
■ 「勝てる投資法」は存在する。でも、自分で試すしかない。
誰かの手法を丸ごと真似しても、自分に合っていなければ続きません。
私は8年もFXで失敗し続けたことで、自分に合わない投資法がどんなものかを知りました。
「これは理にかなっている」と思える投資法を見つけたら、少額でも実践してみてください。
経験こそが、何よりの学びです。
■ 再現性があるルールを持とう
投資において最も重要なのは、“ブレない軸”を持つことです。
私の軸はシンプルです。
- 新高値を更新した銘柄だけを選ぶ
- 成長している企業だけを買う
- 買値から8%下がったら撤退する
- チャートが崩れたら利確する
このルールを守ることで、ギャンブルトレードは一切なくなりました。
■ 納得感のある投資をしよう
勝っても負けても、納得感がある投資なら、メンタルも安定しやすいです。
「なんとなく買ったら上がった」では再現性がありません。
「業績を確認してルール通りに買った」なら、例え負けても経験値が蓄積されます。
投資は自分との対話です。
“自分の納得感”を大事にして、ぜひ一歩踏み出してみてください。
まとめ
- FXで負け続けた経験が、自分に合う投資スタイルを見つけるきっかけになった
- 新高値×業績チェックの成長株投資で初の大成功(5.7倍)を経験
- 損切りルール(−8%)と売買基準の明確化で、ギャンブル性を排除
- 初心者でも再現しやすく、サラリーマンでも実践しやすいシンプルな手法
- 大切なのは、「納得感のあるルールに従う」こと
あとがき
ここまでお読みいただきありがとうございました。
FXで資金を溶かし続けた経験は、今となっては自分にとって貴重な財産です。
あの時の失敗がなければ、今の投資スタイルには辿り着けませんでした。
もしあなたが「投資でなかなか勝てない」と悩んでいるなら、
ぜひ一度、自分のルールを見直してみてください。
そして、「この投資法、自分にも合うかも」と思えたら、ぜひ少額から試してみてください。
きっと、あなたの中にも“しっくりくる投資スタイル”が見つかるはずです。
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